工場通信

アバルト595 タイミングベルト～水廻り強化


フィアット系1400ccエンジンのタイミングベルトを交換する際は、冒頭画像のツールを用いてピストンの位置を検出します。
スパークプラグを抜き取り、ガイドを締め込み→センターシャフトを差し込みます。シャフトはガイドの中でピストンの上下動に合わせてスライドします。
ピストンの位置が左右揃った際(1番2番のピストン)状態で、ベルト交換を開始します。

ピストンの位置が正しく出た際、カムシャフトの位置も正しい必要があります。
シリンダヘッドの裏側・サービスホールからミラー越しにカムシャフトを確認すると凹形状が確認出来ます。
ここに、カムシャフトを固定する為のツールを取り付けます。

以前のベルト交換は、マーキングにより施工だったのでしょうか、白色の印が描かれていました。

ベルトの交換を終え、前回りが爽快な眺めのうちにやっておきたい事、ウォータホースジョイントの強化を行います。
使用するのは、オリジナルパーツのこちら。

ホース交換を行い、純正のホースジョイントを取り外し、位置合わせのマーキングを施して組み替えます。

強化ホースジョイントセットの優れている点、それはラジエタに差し込む部分もアルミ削り出しで作成してる事。
複雑な形状だけに、製品化が実現し辛い箇所です。ラジエタとの固定方式は純正と同じくクリップ式。自分で言うのもなんですが素晴らしい製品です。

穴が開き、過去に補修を行われたという話のラジエタもこの機会に新調します。

施工内容が豊富かつ、入庫車両も豊富ですので、次々と作業を移りながら各車を順番に施工しています。
お待たせしている皆様申し訳ありません！スタッフ総出で取り組んでいます。
Written by Hashimoto

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