美しきメタルボディ
156V6オールペイント作業
メタリックの美。
オールペイント作業をご依頼頂いた アルファロメオ156 V6 は下地造りの真っ最中でした。
こちらは作業の着手前の状態。
とても綺麗な色合いを纏った156です。
過去に補修塗装が施工されていたのですが、数年の経過で色々と気になる事が出始め今回の作業ご依頼を頂きました。
今回の全塗装、通常であればここまでの下地処理は不要なのですが、今回は度重なる補修塗装が行われた結果として塗装膜厚がとても大きくなり、その影響で各部に問題が生じていました。
少しずつ現在の塗膜を剝ぎ取りながら、地金が出るまでサンディングが続いています。
ここまでくると、ヒストリックカーのレストアを連想します。
塗装は、厚化粧である必要は無く、必要最低限の塗膜を維持する事がボディラインを美しく魅せる秘訣。
塗装の下に潜む問題が無いか、過去の下処理がどうだったのか、全てが露になります。
ここまでの工程の中でひとつ問題が発生していました。
それがコチラ。
下処理が進む中、ウィンドガラス周囲の塗装状態が良い状態では無く、ガラス装着状態では下処理の施工に限界が生じるとの事。
しっかりと下処理を行うには、前後のウィンドガラスを外したい。との相談を頂きました。
ガラスの取外しを行う際に、こんな事までも発覚しました。
以前のガラス接着が不完全で、上側が浮いてしまっています。
外したガラスの接着面を見ると、接着剤が上手く入っていなかった。との事。
下地処理の為にガラスを外す事を決めて、正解でした。
そのおかげで、ガラス装着状態では下地処理が不可能な場所までキッチリとサンディングが可能に。
隙間は手もツールも入らないですからね。
こういう所の処理が甘いと、細部の仕上げが不完全になってしまいます。
板金塗装屋さんに感謝です。
自分達では判断の出来ない事を、しっかりとした説明を交えて、改善の提案をして頂ける事。これはとてもありがたい。
ここからの進行が楽しみです。
Written by Hashimoto