部品の長寿命化の為に試してみたかった事


以前より試したかった事を、実現しました。

それは、ロワアームボールジョイントの長寿命化についてのチャレンジです。
ロワアームのボールジョイントは、基本的にはグリスアップが不可能な構造でして、新品のグリス封入量を信じるしかない訳です。
「任意でグリスを給油出来れば、きっと長持ちするのだろうな。」そんな風に思い続けていました。
コチラがグリスニップル。
工業製品には当たり前に備わる部品です。

これがロワアームの先端に装着出来ればと考えていました。

交換済のロワアームを使って、試しに取付加工を行ってみると。
なんと上手く行きました。

グリスガンを使って、数回のポンピングを行うと。

内部よりグリスが溢れてきました。
狙い通りの成功です。

これが出来れば、きっとボールジョイントは長持ちする様になるはず。
実際に、交換済のボールジョイントはグリスが枯渇し、カラカラの状態に加えジョイントのガタもとても大きかったです。
ご覧の様にグリスを充填すると、未だ使えるのでは?とおもえる程にしっとりと動く様になり、ガタつきも無負荷では感じなくなる程に。

なかなか驚きの結果を得られました。

ボールジョイント先端の素材や、構造により加工・取付は不可能な場合もあります。
作業の種類としては、完全に裏メニュー扱いになりそうです。

Written by Hashimoto

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