188プントとアバルト595のコラボサスに挑戦!
当社で永年メンテナンスをお任せ頂いている188プントに、特別仕様のサスペンションをご提案させて頂きました。
新車からワンオーナーで乗り続けられており、カスタマイズは随所に施され唯一無二な1台に仕上がっています。
今回も、お客様とのご相談の元で特別な事にチャレンジをさせて頂く流れとなりました。
旧いボディに対して、現在装着中のハードなサスペンション。
もう少しマイルドで、接地感は増やしつつ。スプリングのみの交換も視野に入れましたが、根本的な変更を試みる事に。
そこでご用意させて頂くのが、定評のある当社オリジナルの「SessAアジャスタブル・サスペンションキット」です。
無加工での装着はそもそも不可能なのは承知のうえ、作業をスタートします。
フロントについては、ダンパーの全長・ブラケッット寸法共に狙ったかのような寸法でした。
ここが大きく異なると、先が重たいのですが第一段階はクリアです。
既に装着済であったピロアッパーマウントとの組み合わせもバッチリです。
ストロークと車高が良い仕上がりになる様に、若干の製作加工物の用意は必要でしたが、無事にフロントダンパーの準備が整いました。
当社のスフェリカルアッパーC2と同じ位置にセットされるアッパーマウントでしたので、ダンパーもそれに合わせた設計の「C2用」にて組付けています。
問題はリヤ側でした。
アジャスタブル機構の取付方法・リヤダンパーの全長・リヤダンパーの取付部寸法 などなど色々と異なります。
仮合わせなどを行っていると、不可能なことは無さそうであると判断。
装着可能というポジティブなビジュアルしか描いていないので、前進あるのみです。
リヤスプリングをセットする為のアジャスター兼ロワシートを固定する部品を、旋盤加工で製作しました。
使用する予定のスプリングは、アバルト595に用いる物を使用します。
リヤダンパーは、長さを25ミリ延長しました。
そのままでも装着は可能なのですが、ダンパーの長さ/リヤスプリングのセット長 =リヤの車高ですので、短いままでは下がり過ぎます。
ちょっとしたアイデアで25ミリの延長化に成功しました。
画像の上側のダンパーは25ミリ延長した物。下側はアバルト595に使用する際の標準長。
各部の準備が整いました。
さて、どんな仕上がりになるのでしょうか。
良いイメージしかしていません。
仕上がりが楽しみです!
余談ですが、足廻りの作業はこの所連日で続いています。
よく考えると、毎日何かの足廻りを組替えています。
Written by Hashimoto