イプシロン リフレッシュ計画の続き
色々な作業をまとめてのご依頼で随時作業が進行中の、イプシロン・ツインエアーです。
エンジンのマウントは 3点 全てを新調する事にしました。
小さな高級車がコンセプトのイプシロン。初代からそのコンセプトは引き継がれており、ボディサイズは小さくとも各部の造り込みがそのサイズの同型車と比べると素敵に仕上がっている事が特徴です。
そんなイプシロンですから、エンジンから伝わる不快な振動はNG!だと思っています。
ツインエアーエンジンですから、振動をゼロに。と言うのは無理な話なわけでして、大切なのは不快域を除くという事。
ツインエアーエンジンは、トコトコと小気味良く動くエンジンですが、それは言ってみれば個性の様な内容。
そもそもツインエアーを選択される方の多くは、その個性に惚れている事が多いです。
でも、個性が強くなりすぎると「なんだかな~。。」となるわけですね。
車の整備を進めるうえで大切なのは、何がNGで何がOKなのかの見極めとも考えられます。
ここをこうしておくことで、乗った印象が良くなるからこれは外せない。といった具合に、優先事項とその効果をバランスよく仕立てる事が大切。
そんなわけで、マウント交換をご案内させて頂きました。
先ずはエンジンのメインマウントの交換から。
外したマウントと、新しいマウントの剛性感の違いが凄いです。
ラバーの疲労により、可動範囲が増えていました。
ツインエアーのエンジンマウントは、前期タイプと後期タイプが存在し、外観上の見た目は全く同じ。
きっと、後期タイプの方が良い感じで有ろうと判断し、後期をチョイスしました。
そして、トランスミッションのマウント。
エンジンの方もそうですが、マウント形状がツインエアーは独特です。
4気筒エンジンとは構造も、マウント位置もまるで異なります。
設計を見ていると、出来る限りユニットの中心付近で構造物を保持したいのであろうと思わされます。揺れの効果的な抑制を狙っているのでしょう。
そして、ロワのマウント。
いやいや、よく使い込みました。
ひび割れ・剥離が酷い事になっています。
ロワのマウント交換時には、エキゾーストパイプを外すのですがその際に防錆&化粧直しも施しました。
エキゾーストパイプの上側にあたる位置は、ペイントがし辛いのですが、外したついでならば施工はし易いです。
ここも大切なポイント。
経年劣化の破損が起きるサーモスタットです。
対策品の部品に変更しました。
スパークプラグは、純正では無い物が使われていました。
最近は、純正スパークプラグの出来が高く、一昔前の様に良いプラグを選ぶという事は必要無くなりつつあります。
抵抗値やギャップ・熱価がきっちりと整った純正がベストバランスだと思います。
グングンと車の状態が整っています。
仕上がりが楽しみです。
Written by Hashimoto