ルノーカングー H5F 用レデューサを開発しました


デカングーの1.2L H5F 4気筒エンジンにレデューサの装着ご依頼をいただきました。
これまで装着実績の無いモデルですので、ブローバイガスの還元方式を調査する事から始めました。

一つ目はエンジンカムカバーの上部です。
ここから出たブローバイガスの還元先は、エアインテークダクトへと導かれていました。

二つ目はカムカバーの前側から、PCVバルブを介してインテークマニホールドへと導かれています。

H5Fは過給器が備わりますので、随所にワンウェイバルブが組み込まれています。
レデューサの取付にあたっては、それらの流れと向きを把握する必要があります。

クワッドリードレデューサに2系統からのブローバイガスを集約し、ひとつにまとめてリードバルブの制御を行う構造としました。

PCVバルブの部分には、専用のアタッチメントがありますのでその部品を使用しています。

本来のPCVバルブは、レデューサのデフロスタバルブとして再使用することにしました。

インテークマニホールドが負圧の際は、レデューサボディ内部の結露による水分や油分を還元する事が可能で、リードバルブの長寿命化を可能とします。

全体像としてはこの様な仕上がりです。
配管構造が複雑ですので、通販には不向きと判断しています。
取り付けにあたり、純正のワンタッチアコネクタを利用するため樹脂のパイプを丁寧に取り外す必要もあります。
取付は自社内限定で行います。

こちらのカングーは、過去にV-UP16やMSAを取り付けて頂いていまして、今回のレデューサ導入により更なるフィーリングアップを成し得ました。
これまではレデューサの設定を躊躇していたエンジンですが、リクエスト次第では取付を可能とさせて頂きます。
Written by Hashimoto

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