ラジエタ交換の際は同時に施工をお勧めしています
光にかざしたこの部品。当社の工場通信をご覧の方であれば直ぐに分かりますね。
風穴の空いたこちらの部品は、フィアット500 1.2 に使用されている ロワアームのブッシュ です。
サスペンションの各部に及ぶ力はとても強烈ですので、逃げが有る場合はその部分に力が集中してしまいます。
ロワアームのブッシュは、しっかりと力を受け止めてくれているとサスペンション全体の剛性が上がり、スタビリティの向上を実現します。
強度を出すならピロボールでしょ?とか、レース用の強化ブッシュでしょ?という方もいらっしゃるとは思いますが、ここを頑なにゴム素材にこだわる理由があります。
「当社のお客様が誰も、そこまでのハードアイテムを必要としないから」です。
それこそがオリジナルパーツを思案する際に大切にしているマインドです。
ガチガチ・ホットな車はそりゃ楽しいです。私はそういう性格の車が好きな方です。きっとドMなのだと思います。多少の辛さが刺激に変わりそこに魅力を感じる。。
でも、そういう車ってちょっと走っただけで「疲れる」のです。
そんなS気質な車と毎日過ごすよりも、一見普通でありながら、ノーマルとはまるで異なる性格を演じてくれたらどうですか。
そこですよ!そこに車遊びの魅力は集約されています。
だからマフラーだって静かで良いんです。静かなんだけどすごく官能的な音色が聞こえてくるとか最高です。
昔はアクセル踏めば噛みつく様な音が刺さり、アクセル離せばヴィーーーン!バンバラ!なサウンドが大好きでしたが、大人になりました。
脱線しましたが、当社のロワアームブッシュは他のメーカーのロワアームブッシュが、フィアットやアバルト&アルファミトとジュリエッタ・グランデプントに使用出来る様に設計しています。
フィアットのロワアームブッシュを抜き取った箇所に、内径・外径を合せる為のアダプタを用意し、そこに強度のあるラバーブッシュを組み込む。という構成です。
これならば、リスクゼロで大満足な結果を得られます。
純正ブッシュのグニャグニャをご覧下さい。こんな感じに沢山のタワミが生じます。アクセル操作・ブレーキ操作・ハンドル操作 全ての力がここに集まるので、ロワアームの保持力は下がります。
ちなみに、新たに組んだブッシュは先程の力程度ではまるでグニャグニャしません。
必要な時に、必要な動きを見せる。下手に撓まない。よく考えられたブッシュだと思います。
流石は「あの」カーメーカーの採用したブッシュであると頷けます。
この後は4輪アライメント作業を行い、骨盤矯正を行います。
それにより足廻りは完成します。
女性オーナーに、凄く運転がラクになった!と言って頂ける結果を目指しています。
Written by Hashimoto