ルーテシア3RS RF4C トータルメンテナンス
サスペンション関連作業


タイミングベルトの交換を終え、続いては足廻りの作業に着手します。一斉に分解を行っていますので、次の作業への移行はスムーズです。とは言いましても、他にも多数の作業を行っているため、一段落の区切りを付けてルーテシアの再開。といった流れで進行しています。

今回のサスペンション関連作業は以下の内容で進めて行きます。
ダブルアクスルストラット 下側のジョイントベアリング交換

フロントスプリング交換

ステアリングタイロッド交換

フロントストラット・アッパーマウント交換

リジッドメンバーの組付け

どの内容も、チューニング目的で無く性能復帰・本来の性能を味わう 事に的を絞っています。

冒頭画像ではジョイントベアリングを抜き取るために、ポートパワーによる力を掛けています。なかなか便利で効率の良い作業方法を見つける事ができました。
残念なのは、折角のアルミ製の構造物が、防錆剤の塗布により真っ黒になってしまっていること。。アルミなので酸化はしますが鉄の様な錆び方はしないので、ここまで黒色を塗布する必要は無いと思います。

ジョイントベアリングを凝結するボルトは、大体の場合は固着しています。緩める際には、ボルトを溶接し熱を掛け、金属膨張も及ばせながら一気に緩めます。

左右共にベアリングを組替え、ナックルの素材の色もそれなりに再現しました。やはり真っ黒は作業を進める中でテンションが下がります。

折れていたスプリングは、左右とも交換です。

ストラットのマウントも、分離が始まっています。ここが分離すると、ダンパー上下方向の動きを制御できなくなるため、揺れの納まりが悪くなります。
ギャップを乗り越える際に、足の動きと車体の動きがラップせず、ワンテンポ遅れた動きを感じる様になります。

リビルトを行い、美しく復活したサスペンションパーツは組み付けの際のやる気に繋がるから不思議なものです。

左右共に大きなガタを発していたタイロッド。エンド部分はグリスを詰め替え、再使用が可能でした。


引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto

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