ヒーターコアの予防交換
中古車販売車両の作業-11
暫く時間が空きましたが、中古車仕上げ整備の最終段階として「ヒーターコアの交換」を始めています。106のダッシュボードの取り外し作業は、慣れてはいますが大変です。ヒーターコアの交換も含めて、決められた時間の中で完結出来る時間を作るのも大変です。やると決めた日を段取りし、作業に着手しています。
室内のエアコンユニット内部に納まるヒータコアからは、エンジンルームに2本のホース差し込み口が顔を覗かせます。こちら側から見れば、たったこれだけの事なんですけどね。
以前の作業中に気になった「プレッシャ・レギュレータ」のバキュームホースに生じた亀裂を治すべく、インテーク回りの分解も行いました。ここが開放的なだけで、ヒーターホースのエンジンルーム側の作業性が格段に良くなります。
こちらが、例のバキュームホースです。インテークマニホールドに接続されますので、負圧が掛かる部分です。ホース内部にパーツクリーナを一吹きすると、亀裂の箇所から直ぐさま滲みを確認出来ました。「エアー吸いがあった」という事になります。2次空気の混入ですので、燃調も狂いが生じます。ECUによる補正が長期的に働いていた事が想像つきます。補正値のリセットの必要性がでてくる作業です。
マニホールド本体に被っていた埃を、綺麗に洗浄し接続部のガスケットを交換します。
取り外したヒーターコアは、茶褐色の変色が進行していました。交換出来て良かったです。
ダッシュボード及び、そこに取り付けられる構成部品の埃も綺麗に清掃し、樹脂パーツを磨き、保護剤を吹き付けました。こうなると室内空間が非常に綺麗になり、気持ちが良いです。106の室内部品は、耐久性があり、今回の様に分解作業を行っても劣化で割れる事が今の所は少ない事が、救いです。これで各部がバキバキと割れたら、スムーズな作業進行は不可能ですからね。
引き続き作業を進めます。
Written by Hashimoto