クリオ3RSの点火系統強化作業
V-UP16&MSAの取付
ルーテシア3RSに点火系統のおすすめパーツ「V-UP16」と「MSA」2種を同時取付させて頂きました。
これら2点のパーツは、エンジン性能を引き出すのに必要不可欠なパーツだと捉えています。
ガソリンエンジンは、点火エネルギー無くして始動する事は不可能です。古くから点火系統のチューニングは定番で、より良い燃焼状態を実現するためには点火の威力増大は避けて通れない手段です。
V-UP16により点火コイルへの供給電圧を昇圧する事で、スパークプラグより放たれる火花を強力にする事ができます。その結果、爆発時のエネルギーが増大し効率の良い燃焼を実現します。
MSAによる点火回数の増大は、燃焼ミスを極限まで減らすべく燃え残り混合気に追い打ちで火花を放ち、完全燃焼を実現しやすくします。その結果鋭さを持ったエンジン回転の上昇を実現します。
良い火花は、エンジン性能をしっかりと引出す上では必要不可欠ですからね。
ルーテシア3RSの場合の、本体取付箇所はバルクヘッド付近のボルトを利用し、アルミスーテを用いて取り付けます。1枚のアルミステーの表と裏にそれぞれの本体を固定することが可能です。V-UP16を装着済の方も、続いての作業でMSAを取り付ける際はこの様に取付を行います。
画像は、取付後の各システムの作動確認を行っています。
オシロスコープにより、点火回数の切り替えが正しく行えているか、電圧の昇圧は正しく行えているか、を確認する事が出来ます。
MSAのシステムプログラム上、3800回転までは5回の点火を行います。(点火回数は取り付けるエンジン毎に変更しています)その様子が以下の画像です。
3800回転以降は、点火回数を3回にて制御する可変式点火を採用しています。
エンジン状況に合わせて点火回数をコントロールすることで、ベストな状態の点火が実現しその結果燃焼効率が良くなります。燃焼効率が良くなると言うことは、エンジン性能が向上するという事に繋がります。
ルノーエンジンに使用されている独立コイルの配線は、他車とは異なり若干複雑です。
以下に配線図を添えますので、必要な方はご覧頂ければと思います。
V-UP16の結線箇所は、3番・4番 シリンダのコイル 1番端子へ
MSAの結線箇所は、1番・2番 シリンダのコイルの2番端子へそれぞれつなぎ合わせていきます。
これが全てあてはまる訳では無いので、取付時には確実な計測を行う事をお勧めします。これ以上詳しい説明をさせて頂く事は行っていませんので、ご質問はご遠慮願います。
Written by Hashimoto