106タイミングベルトや水廻り関連の整備


メンテナンス作業でお預かり中の106S16は、タイミングベルトや水廻りの消耗品を交換する作業を開始しました。過去に当社でメンテナンスを行っていた車両を新たなオーナーが購入され、再び当社にメンテナンスで戻って参りました。

タイミングベルトは交換と合わせて同時に行う内容に、カムカバー及びカムホルダーからのオイル漏れ修理があります。106ではこの場所からのオイル漏れが起きやすく、またカムカバー本体は生産終了品ですので慎重な作業が必要となります。

カムホルダーからのオイル漏れは、タイミングベルト交換時で無ければ作業が不可能です。ホルダーを外してみると、シリコン系のシーラーが塗布されていました。過去にどこかで修正を行った事が分かります。シリコン系のシーラは、厚塗りをし過ぎると締め付けの際にはみ出てしまったシーラーが、エンジンの内部側で固まります。それが何かのタイミングでエンジン内部に紛れるとオイルホール等に入り込み詰まりを誘発することもあります。

今回は、キレイに掃除と脱脂を行い異なるガスケットにて組み付けを行います。

この機会に同時に行うのが、水廻り関連作業の「アッパーホースとサーモスタット&ラジエタの交換」です。20年近くが経過した樹脂やゴム関連の部品は、現状の問題は無くとも交換しておくのが正解と言えます。

使用する部品は、当社のオリジナルパーツ「シリコンアッパーホース」と「アルミサーモスタットハウジング」です。

組み付け作業を進めながら、ラジエタも新調します。


引き続き作業を進めます。

Written by Hashimoto

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