クラシックミニの整備
部品交換のみでは終わらないのがお決まり


先週からクラシックミニが2台入庫中の為、普段とは異なる作業を行う事が多いです。部品交換を行いながら作業を進めると言うよりも、外した部品を調整したり修理したりしながら進める内容が多いです。クラシックミニの部品流通は、レアな部品以外は非常に安定供給ですが部品の質が下がっている物も多く、交換する事が正解では無い事も多くなってきました。これまでの長い期間使えてきた物は、修理をしながら改善し、この先も使い続けることが正解の場合もあります。

お預かり中のミニは1990年頃の個体ですが、お客様の好みの仕様に各部が仕上げられており、いわゆる「MK-1仕様」と呼ばれる状態に細部が作り込まれています。パーツチョイスや手の入れ方はこだわりが強く、例えばこのウィンカレバーは大抵の場合にここまでは忠実に再現しない事も多いのですが、先端がインジゲータになったMK1タイプを使用しています。1959年のミニがデビューした頃の部品構造ですので、とても繊細且つ手作り感が満載です。2年ほどで接触不具合を発するので、そのたびに調整や清掃を繰り返しながらこれまでも使用してきました。


接点部がズレるので、うまく点灯しなくなるのですね。分解・清掃・調整して改善しています。


安定感のある光り方を取り戻しました。これでまた2年は使用出来そうです。旧い車は、部品交換が全てでは無い事を時折教えてくれます。

Written by Hashimoto

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