フィアット500 ステアリングの交換
momo M41 フィアット500ハンドル交換


本日は、フィアット500 ツインエアーSに「momo M41 350mm レザー」を用いてステアリングの交換を行いました。先日のルーテシア3RSでのステアリング交換をご紹介した所、ステアリングについてのお問い合わせが増えました。ステアリングには様々な種類が存在しますが、丁度各メーカーの在庫状況を把握していましたので、ご提案もスムーズに行う事ができました。
と言うわけで、今回用いる商品も前回と同様にモモのM41となった次第です。
ステアリングを昔の様には皆さん交換をされない為か、国内在庫は寂しい状況でしてご希望に添えない事がこの所多いです。

純正のエアバッグ機構を取り外し、ステアリングホイールも取り外します。その後は、他車種流用+旋盤加工にてフィアット500に装着可能な状態に加工を行い、ボスを取り付けます。フィアット500の専用ボスもありますが、専用を使わずとも装着する事は可能です。
ホーン用の配線加工と、エアバッグカプラへ抵抗取付を行い、ステアリング装着前の準備を整えます。

そして、取り付け完了。

皆さんが気にされるのは、ステアリングのサイズ、そしてどの位装着位置に変化が出るのか。だと思います。今回は純正と比較してのサイズ感を確認しました。
まず、重ねてみた時のサイズの違い。

純正ステアリングは、いかにも一回り大きいです。そして重たい。

測定しました。

純正ステアリング:380mm

momo M41: 350mm

M41は、コーン角度はいわゆるセミディープと呼ばれるタイプです。真横から見た際のワイパースイッチ・レバーとの距離感に注目。程よく離れています。離れると言うよりも、ドライバーに近付くという言い方が正解ですかね。ちなみに、コーン角度の付いていないフラットタイプを用いると距離感はほぼ純正に等しくなります。このように用いるステアリングにより、ドライバーとの位置関係を微調整できるというのも、社外ステアリングの魅力ですね。

多くの場合が、シートポジションで合わせるとハンドルが遠くなる。という事が発生し易いので、こんな考えも有効ですね。
「ステアリングを好みの物に変更する=ドライビングポジションを最適化する。」
乗って楽しい車は、どんどん自分好みに換えていくという楽しみが尽きません。そうする為の手法は無数に有りますが、ご提案の内容も無数に存在します。手法はお店により異なると思いますが、そこはお客様が選ぶ内容ですので「自分に合うベストなお店選び」はカーライフの中で最も大切な要素となります。当社では常に当社らしさを念頭に置き色々なご提案をさせて頂いています。

最後に大切な事を忘れていました。ステアリングホイールの交換後には、必ず試運転を行う必要があります。
なぜなら、ほとんどの場合は直進時のステアリングのセンター位置がズレてしまうからです。ステアリングシャフトとボスのスプラインとの位置関係は微妙な位相の違いが有るため、その様になります。せっかくハンドルを換えたのに、真っ直ぐを向いて走れない状態では気持ちが悪いです。修正は、ステアリングギヤボックスのタイロッド側でトーの値と共に調整を行います。エアバッグランプが点灯しないか、ホーンは正しく鳴るか、の確認も必要ですね。

Written by Hashimoto

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