306MAXIはリヤセクションの徹底整備です PART.3
ブレーキキャリパーからのオイル漏れの酷かった306MAXIです。オーバーホールも考えましたが、ハンドブレーキ機構の問題やピストンの状態の悪さを考慮し、キャリパー本体の交換を選択する事となりました。
プロポーショニングバルブをコントロールする為のリンクロッド(コイルスプリングの部分)は錆びて変色をしていましたので、分解時に清掃と防錆を行っています。実際の作業中に何に時間を費やしているかと言うと、意外とそういう錆取りだったりするのですよね。その他にも随所に実際の組替え作業以外に行っている事が有ります。
キャリパーシリンダ部は新品に交換し、キャリパヨーク部は元の部品を使用しています。新品のシリンダとの見た目の統一も忘れず行いました。ここでも錆と汚れをワイヤグライダで除去しながら仕上げには「ステイプット」で保護塗装を行い、安っぽくないシルバーに仕上げています。
ブレーキラインのエア抜きとフルード交換を行い、その後は加圧状態におけるリークテストを一晩行い、ブレーキ系統の作業を終えます。記事無いには特記していませんでしたが、リヤのブレーキラインを外した際にステンレスホースを製作し、交換しています。自社でホースを造る事は可能ですが、単体での耐圧試験を行う環境を持ち合わせていない為、交換後は一晩の加圧試験を行う必要があります。
この後はアライメント作業を行い、サスペンション全体の調整を行い、仕上げて行きます。
Written by Hashimoto