ルーテシア3RSにリジットメンバーの組み付け


昨年のリリース以降、組み付けを終えたユーザー様より多数のご感想を頂いているパーツが、このリジッドメンバーです。装着後は全く見えなくなり、色気も何も無いパーツですが、そういう所に力を入れるのが当社らしいなぁと我ながら思います。カスタムパーツと言うよりも、基本性能向上パーツという位置付けですので映え要素はゼロですが、乗れば必ず変化に気付ける面白い部品です。

リジッドメンバーは、純正のゴムマウントを金属製のリジッドマウントに変更する為の部品です。交換作業は整備工場で無ければ基本的には施工は不可能です。最終的には油圧プレスが必要となりますので、人の力で抜き替えを行う事は不可能です。

さらには、寸法調整が重要となります。純正の場合はラバーブッシュですので、多少の誤差はブッシュが伸びたりする事で融通が効きます。リジッドメンバーは先述の通り金属カラーですからね。組み付け寸法の違いは、ごまかしが効きにくいです。

こんな感じに抜き替えを行った後には。
このように寸法確認をしています。

とは言っても測定箇所により、微妙に差は出ますので平均的に合わせていきます。

純正ブッシュの外輪よりも、較差は緩めに造ってあるので(作業性を考えて)カラーの圧入後は溶接でガッチリと固定する必要があります。

そのままでは錆びてしまうので、シルバーを全体にペイントして、部品単体の作業は完了です。


車両側に組み付け、ロワアームの固定部と共締めなので1G状態で最終締め付けを行えば完了です。
地味な作業ですが、やり甲斐の有る作業の1つです。

Written by Hashimoto

関連記事