新車のアバルト595 仕上げていきます
フルオーダー・コンプリート・アバルトの製作 第8章
フルコンプリートアバルトは、ボディのコーティング作業・ホイールのコーティング作業に加えて、ウィンドガラスの撥水コーティングも終え外装の仕上げも完了しました。新車のボディやウィンドガラスはメーカーで生産されたままの状態。従って、塗膜の手触りは潤い感は薄く、綺麗ではあっても保護されてはいない状態です。末永く良い状態を保つには、適切な表面保護が必要と言えます。当社では古くからのお付き合いのコーティング屋さんにすべてをお任せでボディコーティングを依頼しています。言ってみれば任せて安心。その一言に尽きます。使用環境・保管環境・塗装の状態に応じて最適な手法でボディケアを行ってくれていますので、仕上がりの艶の厚さがとても良いです。
話は変わって納車を目前に控えた頃、ご依頼主のお客様より「冬タイヤも用意したい」とのご相談を頂きました。
今年の冬は、ここ数年と比べ冬タイヤの需要が多く今からのご用意が間に合うものか不安でしたが、色々と試行錯誤の末間に合わせました。
まず悩むのが装着するホイールと、そのホイールのサイズ。そのサイズに合わせてタイヤを選択となります。順当に考えると、新車状態でアルミホイールを変更していますので純正の17インチが余ります。そのホイールにスタッドレスタイヤを履かせるのがセオリー通りです。でも、17インチのスタッドレスタイヤは結構高額で値が張ります。冬タイヤの1インチ違いはかなりの金額差ですので、何とか16インチ化を実現したく辿り着いたのが、お客様の以前のお車に装着されていた純正ホイールです。
ブレンボキャリパー回避のために技は盛り込みましたが、タイヤ・ホイール共に納車までに間に合わすことが出来ました。
いかがでしょう。この感じ、違和感の無いマッチングだと思いません?フィアット500Sの純正ホイールなんですよ。アバルト595のイメージを崩すことなくオフセット量も調整し、見事に合わせ込みました。
新鮮なスタッドレスで雪道走行も安全に走行していただける環境のご用意が整いました。
連載版としてお届けしてまいりました、当企画。過去の投稿一覧は以下のリンク先をご覧ください。
「新車のアバルト595を仕上げていきます」
無事に納車を終え、その後のご依頼主のお客様は、もう変化を付けたいところが出てきた様です。
「もうしばらくこのまま乗りましょう」とご案内させて頂きましが、次のご依頼が来る時期が速そうです。ゆっくり行きましょう、ゆっくりと。
Written by Hashimoto