整備機器に対して思う事
クラシックボッシュ整備機器


診断機・SST・整備機器の多さが自慢の当社ですが、各用途別に様々なツールを持ち合わせています。
中でも、クラシックボッシュというカテゴリーは現代のデジタル機器には無い魅力が詰まっており、愛着も一際深いです。

今回、メンテナンスを行う為に外側のケースを取り外し内部の清掃を行いました。

中から出てきたのは、生産年数を示すカード。

おそらく 1987年 2月を意味するのでしょう。

そんな頃の時代背景が目に浮かびます。

電子制御化された車が溢れ、その頃の車事情です。
きっと今よりも配線の質や造りが悪かったのでしょう。電気のトラブルに悩む車と整備工場が溢れていたと思われます。

電気のトラブルは大抵は電圧ロス・電位差が原因である、とボッシュは目を付けたのでしょう。
効率的に原因を追及し、的確な修理を可能にするツールは無い物か。
そこで生み出されたのが この V/Aメータであると私は考えます。

擬似的電気負荷を 50A 100A 1000Aで任意に与え、その際の対象電気負荷物~電源間の電圧差を読み取る事が可能です。

どんな思いによりその機器が製作されたかを知る事で、より一層役に立つのが整備機器です。

埋もれていて、何をするのかも分からない。ではもったい無いです。

全ての機器を現役に活用できる。そんな整備工場を目指しています。

基本整備を始めとし、現代車両の整備まで幅広く活躍する。クラシックボッシュの世界です。

Written by Hashimoto

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