低ダストパッド装着車のブレーキメンテナンス
車検でお預かり中のアルファロメオGTの整備をすすめています。
新車時から見させていただいているこちらの車両の現在の走行距離はすでに12万キロを超えていますが、定期的なメンテナンスを行っていることもあり車検で問題となるような大きなトラブル個所も見あたりません。
今回行うメンテナンスはそんな12万キロの走行を支え続けたブレーキパッドのメンテナンスをおこないます。
こちらの車両には新車時に低ダストパッドを装着したのですが、低ダスト・長寿命であるブレーキパッドは12万キロを走行してきた現在でも半分以上の残量が残っています。
そこで心配されるのが消耗しないが故に起きるブレーキトラブル。
ノーマルブレーキパッドでは3~4万キロほどで交換が必要となり、キャリパーを外し各部のグリスアップやピストンの動きの確認、キャリパーシール破れやオイル漏れの確認を行うのですが、低ダストパッドが長寿命な故にこういった確認は出来ていません。
という訳でパブレーキパッドの交換せずにブレーキキャリパーを外しての点検を行います。
12万キロ走行してもこの残量。長寿命に驚きです。
パッドを外したらベルトサンダーで面取りを行いグリスアップして組付けます
フローティング部もしっかり点検。問題無ですのでグリスアップして組付け。
こちらはリヤキャリパーですがキャリパーピストンを戻して固着や動きのチェック。シールの破れやブレーキオイル漏れもなく問題なしです
キャリパーを外したついでに、錆びたローターも化粧直ししておきます。
心配された固着などもなく前後ともリフレッシュ完了。
ホイールをを外す際に気になったホイールボルトの錆も
簡易的ですがさらっとキレイにしてみました。
作業完了後のホイール周りは錆も消えすっきりキレイな感じに仕上がりです。
以上、長寿命ならでは低ダストパッド装着車ならではのブレーキメンテナンスでした。