ルーテシア3RS 軽量フライホイールの作業始めました
ルーテシア3RS のクラッチ交換と合せて軽量フライホイールの組み付けを始めます。今回の施工車両は走行距離の多さがなかなかです。16万キロ台に突入している車両ですが、普段の定期的なメンテナンスの甲斐も有り状態は非常に良い個体です。今回は大がかりな分解を行う為、この機会に同時施工しておく事が望ましいことを盛り込んでいきます。
ルーテシア3RSやメガーヌ2.3RSの場合に特筆すべきは、複雑且つ高性能なサスペンションの構造です。ダブルアクスルストラットを取り巻く環境整備は、分解・点検の結果不具合が見つかれば修理のご案内をさせて頂き、打ち合わせとなります。
今回は、ロワアームとナックルキャリアを連結するロッド・ロワアーム本体・ステアリングのタイロッドとエンド、これら合計4箇所が交換すべき対象となりました。良く不具合の発生するナックルのベアリング類は過去に施工済の為今回は含みません。
連結ロッドは一見するとあまり大きな役割を果たして無さそうですが、このロッドが実は重要なんです。このロッドが無ければアクスルの保持強度が驚くほどに低下します。なのでガタつきなどが発生すると足廻り全体の強度低下に繋がる部分です。
状態はご覧の通にクタクタになっています。ガタという程の大きな損傷はありませんが、緩さはガタの一歩手前ですのでこの機会に交換したいところです。
ロワアームは、ブッシュの状態はまだ大丈夫なのですが、先端に装着されているボールジョイントがクタクタにくたびれています。
今回の交換を見送り、このまま組み付けてしまうと1年後に交換する事が想像できますので、今回合せて交換しておきたいです。
ちなみに、複雑で凝った造りのサスペンション構造ですが、ロワアームは左右共通という造りには驚きます。車造りが上手なメーカーです。
各部の状況をお客様と打ち合わせを行い、追加分の方針を決めたいと思います。