1人乗りルーテシアⅡRS
車検の時期を迎えたルーテシアⅡRSです。
こちらの車両はラテンフェスタ参戦車両でもあり、数年前に別の街乗り用の車を手に入れた為、
モータースポーツに特化した仕様に変更します。
とは言いましても今回行うことは書類上での作業です。
こちらの車両は先ほど申し上げた通りモータースポーツに使う為への変更がされており、
なんと車内にはシートが一つしかついていません。
サーキット仕様にするにあたりお客様の手により軽量化がすすめられた結果こういう状態になっています。
軽量化ほど手頃にお金もかけず出来るチューニングはないですし、こういった事を自分でやってみる楽しさもモータスポーツの楽しみの1つですよね。
というわけで今回このスパルタンな仕様で公道を走るための車検証上の問題を解決するべく、構造変更登録という作業を行いました。
こちらが変更前の車検証です。乗車定員の所に5人と書いてあるものを、
乗車定員数の変更を行い1人に車検証の内容を変更します。
そして車両重量も確認下さい。現在1100㎏となっていますが構造変更を行う際には車両重量の測定も行います。
ここで1000㎏を切ると重量税も安くする事が出来るので、軽量化の成果を生かしてそちらも狙っていきます。
というわけで向かった先が名古屋運輸支局。
構造変更はその車両が使われる車のナンバーの登録地域の管轄運輸支局でのみしか行う事が出来ません。
こちらの車両は「名古屋」ナンバーが付いていますので名古屋運輸支局に行く必要があります。
今回行う作業をまとめると、名古屋運輸支局で車検を受け、運輸支局内の測定と呼ばれる場所にて「変更する内容と車両の状態が一致しているか」の確認を検査院の目でチェックしてもらい、そこでOKを頂き車検証の内容が変更する、と言った内容です。
とはいえレッドポイントは岐阜県の認証工場ですので、通常の車検は岐阜運輸支局で受けることが出来ます。
そして今回は普段の車検では行かない名古屋運輸支局での車検。
勝手もあまり解らず、変更内容も検査院に認めてもらうまでうまくいくのか分からない、といった不安をかかえたまま臨んでみました。
岐阜より狭い敷地なのに検査ラインに並ぶ車の数も明らかに多いです。
ドキドキしながら検査ラインに向かいましたが、始まってしまえばいつもと同じ要領で無事に車検的には合格。
続いて場所を変え測定に向かいます。
検査院に書類を渡し車両の変更内容のチェック。
すると書類を見ながら検査員が「1名乗車??」っと若干の驚きの表情。
さすがに1人乗りにまでするパターンは少ないみたいです。
そして車内の様子を見ながら、さらに一言「これ貨物車になるんじゃない?」とまさかの言葉が。
え?? レッドポイントが扱う車両は乗用車ばかりですのでそういった知識もあまりなく、予想外の展開でしたが、
トランクスペースにスペアタイヤの凹みがあり平面では無いので乗用車で問題無し、となりホッと一安心。
続いては車重の測定です。渾身の軽量化の成果は「960㎏」
見事に1000㎏を切りを達成。重量税を安く抑える事に成功です。
新しい車検証です。乗車定員1人、車重960㎏、ちゃんと乗用車として構造変更登録完了出来ました。
普段あまり行わない作業ですので車検証が出来上がった時はホッとしました。
これで安心して5/26開催のラテンフェスタに向けての車両側の整備に取り掛かれます。