アバルト500 ATS LSD 組み付け作業始まりました
数ヶ月のバックオーダーの末、昨年の年末に入荷したATSの機械式LSDです。
メタル式のサイレントを組み付けます。
当社で何度か組み付けを行っていますが、一貫してサイレント式を組んでいます。
この仕様が街乗り兼サーキットの方には最も良いと思います。
グングンと分解し、ミッションを降ろしました。
この間はスイッチが入っていた為、経過画像はありません。
降りたミッションのクラッチハウジング内を確認すると。
フロントシールからオイルが漏れていました。
そのため、ハウジング内部はクラッチダストがオイルに塗れて真っ黒に。
ミッションケースをガバッと開けた直後の状態。
まだオイルに浸された状態の内部です。
この状態では、シンクロやベアリングの点検ができません。
キレイに洗浄しまして、カラッカラの状態にリセットします。
もちろんケースもピカピカに洗浄します。
当社の場合、これらの洗浄にはトレントを使用するのですが、あっという間の
一瞬でこの状態まで洗浄が可能です。
的確・確実な作業のためにも、洗浄という作業項目は大切です。
外したノーマルデフと、ATS LSD
この後、リングギヤを組替え、ベアリングを取り付けてプリロードの調整に移行します。
アバルトやアルファのミッションケースに用いるボルトは、取付箇所により
長さが異なります。
そのため、勢いで取り外すと、組み付けの際やプリロード調整の際に
一度考える時間が必要になります。
時間の無駄なので、それぞれにカラーマーキングを施して、考えなくても
正しい箇所に、正しいボルトが取付られる様にしています。