アルファロメオ 159 スペシャルダンパー出来ました
159のお客様よりサスペンションのご相談を頂きました。
159のTiですので、ノーマル状態で既にローダウンです。
なのですが、純正装着品ゆえに見た目が低いだけで質感低め
決してスポーティではないのですね。
748=フル伸び寸法 748mm
617=1G寸法 617mm
伸びきり~1Gのストローク量は131mm と言うことになります。
いくらなんでも動きすぎです。
(フェンダーアーチ定点~ホイールアウターリム・ボトムエンド)
実際に乗ると、不要なまでの上下動が前後・左右から伝わってくるインフォメーションは
快適に直進し、クイックに曲がるアシとは程遠い..そんな印象を抱きます。
今回も、特注フルオーダー・スペシャルサスペンションをご用意させて頂く
流れとなりまして、製品が出来上がって来ました。
今回はサーキット走行は視野に入れず、ショートストロークながらも
バッツンバツンでは無い、質感の高さを最優先で作成しました。
スポーティでありながら、コンフォートに仕立てる。
もっとも高次元なバランスが必要となるセッティングです。
純正のスプリングレートがどの程度のものなか?
そこに対して、今回の希望車高・サスペンションストローク・輪重
基本データを軸に、レート・自由長の決定を行い、ダンパーセッティングを
行います。
前後のアッパーマウントは、ピロアッパーでは無く、ノーマルマウントとしました。
共に純正品にて新調します。
ノーマルアッパーマウントに適合すべく、フロントスプリングは上下異径品をチョイス。
リヤは同径直巻きスプリングとし、前後共に車高調整は全長調整にて行います。
純正ダンパーと比較すると、非常に短いのがよく分かりますが
実際にはここまで縮めて使用する事は無いです。
リヤ側は、ロワアームの隙間にダンパーが納まる設計でして。
その部分が狭い為、全長調整のような構造の場合おのずと太くなるため
取付部は形状に工夫をし、非対称形状・オフセット構造とする事で
干渉する事無く装着を可能としました。
そういう話を聞いてから、先ほど写真を見ると「なるほどっ」てなりますよね。
非常に良い感じに納まっています。
ちなみに、リヤのブレーキディスクは大径化しています。
前後のフィッティングを終え、車高バランスを整えました。
暗闇ですので全体の雰囲気が分かりづらいですが、かなりのワルい空気を
醸し出しています。
フロントのスポイラーが擦りそうで怖いって思いますが、純正と比較すると
リヤ側のダウン量を増やしている為、オーバーハングの長いフロントエンドは
結果的にクリアランスを稼げているのです。
大径ブレーキ・大径ホイール・そしてワイドトレッド、丁度良いダウン量
ずっと眺めていたくなる仕上がりに決め込みました!
このド迫力スタイルでありながら、乗り心地がめちゃくちゃ良いのは
スペシャルダンパーだからこその成せる技です。
安心・快適に通勤から、長距離までご利用頂ける結果をご提供出来そうです。