ジュリエッタのステージ1メンテナンス 施工で効果絶大
ジュリエッタQVにステージ1メンテナンスを施工しました。
作業前に、電気負荷時の電圧低下を確認するのですが、その時の降下具合が
なかなかのものでして。
ご覧のように、BOSCHバッテリテスタを繋ぎながら、BOSCH VAメータも
接続しまして、電気負荷を与えていきます。
無負荷状態でのアイドリングでのバッテリ端子間(+~-)電圧は異常なしです。
14.25ボルト
ところがです。
VAメータの負荷機能を使い、40A程の負荷を与えると。
アイドリングが、しんどそうに落ち込み始めます。
すると同時に先ほどの端子間電圧も下降します。
12.73ボルト
本当にしんどそうにエンジンが回っているのがよく分かります。
オルタネータの不具合か、配線抵抗・配線キャパ不足・バッテリターミナルの
接圧不足など色々な原因が考えられます。
プラス側のターミナル接続状況
いかにもダメです。
錆はあるは、接触面積も小さいです。
いつもの粗悪ターミナルの裏側です。
2本のリング状の接点が、バッテリポストに接触できる部分です。
ポスト側にはくっきりと接触していた箇所の痕跡が残っています。
めちゃくちゃ少ないです。
どれだけ元気なバッテリでも、高性能なバッテリでも、その力を出力できる
部分と面積は、このポストの部分のみですから、ここにしっかりと接触できて
いなくては性能を発揮できません。
ステージ1メンテナンスでは、この部分も交換します。
接触面積が広く、テーパー角度は輸入車バッテリ規格に準じていますので
確実に締め付ける事ができ、バッテリの力を余すこと無く電装に伝えます。
余談ですが、作業中に自分が度々使用するのがこのターミナルカバーです。
これはマイナス側ですが、プラス側は赤色です。
万が一のショートは非常に危険ですから、十分な注意を払って作業をしています。
新品バッテリに装着されている場合がたまにあり、普通は捨てるのでしょうけど
有効利用しています。
配線の追加・強化・ターミナル交換などを完了しました。
ちょっとした加工と技を使わなければ、プラス側は上手く処理できませんので
小技も混ぜ込んでいます。
作業の完了後に、同様な負荷テストを行います。
少し大きめに負荷を与えても。。
14.20ボルト!
ビクともしません!
これが、目には見えない電気を整備するという事です。
エンジン回転の落ち込みも減りました。
つまり、
発電サイクルに無理が掛からなくなった。
無駄にオルタネータが仕事をしなくても良くなった。
っと、言う事になります。
その結果、各部に元気な圧力の電気が流れ、電装部品が正常に動くようになります。
もちろん、点火エネルギーも増大します。
ヘッドライトへの電圧が安定することで、ハロゲンの場合は明るさも変わります。
電動ファンだって、2ボルトも電圧が変われば、音で聞いても元気に回っているのが
分かります。
いつの時代の車にも必要な電気の整備は、当社でのメンテナンスの入り口の様な
整備内容として取り扱っています。