カングーのタイミングベルトですが、珍しくクランクシールからのオイル漏れも発見
今年のフレンチブルーミーティングも無事終えることが出来ました。
ご来場・ご来店いただいた皆様、ありがとうございました。
イベントを通じて、これからの車事情や、動向、色々と学べることがありました。
今後もイタフラ業界の先陣をきって走り続けられる様、努力していきたいと思います。
10月も非常に沢山の作業で埋め尽くされている工場ですので、作業量に対して
更新頻度が追いつかず、追っかけでの投稿も交えて行きたいと思います。
先日施工した作業ですが、カングーのタイミングベルト交換のひとこまです。
今回は、珍しくクランクシャフトのフロントシールからのオイル漏れを発見しました。
滅多に漏れている事は無いのですが、漏れを発見したからには交換が必須です。
画像に残せていませんが、新たに取り付けるクランクシールは、新型の形状のシールとなります。
確実な作業の為に、SSTをセットします。
このカングーのエンジンの場合、クランクシャフト・スプロケットはプーリーを緩めると
フリーで回転する構造のため、SSTが必須となるのですが、そこを利点と考えれることもあります。
フリーでクランクが回転させれるおかげでピストン位置と、クランク位置の正確な位置出しが
可能となるのです。
ですので、慎重に位置合わせを行います。
バルブタイミングは、タイミングベルトの使用過程において発生するベルトの伸び
によっても微量に狂ってくるものです。
ベルト交換の際に張力をしっかりと合わせ、タイミングの位置出しをしっかりと行うことで
安心かつ、気持ちのよいエンジンフィーリングへと仕上がります。
タイミングベルトの交換は、ただの部品交換でなく、エンジンを整えるための作業だと
認識頂けると幸いです。