インジェクタノズル単体試験の結果 のひとつの例え

インジェクタノズルの単体試験~超音波洗浄~噴霧量の測定などを行いました。

車両はアルファロメオ156 2.5L V6 エンジンのアイドリングの状態が気になり、その流れでの作業です。

インジェクタノズルの点検・洗浄・試験などは専用の設備が必要となりますが、
気になることが数値化出来たり、スプレーパターンが目視確認できるというのは
整備を進める中での行き詰まりを解消出来るので、私たちの作業の中で非常に役立つ設備の一つです。

点検作業の中で、最終チェックとして行う事が噴霧量の測定です。
IMG_1078
超音波洗浄 前後の噴霧量を比較することで、回復率が確認出来ます。

洗浄前の噴霧量の測定結果です。
IMG_1074
1cyl.:105ml
2cyl.:106ml
3cyl.:105ml
4cyl.:103ml
5cyl.:105ml
6cyl.:106ml

続いて、洗浄後の測定結果です。
IMG_1077
1cyl.:110ml
2cyl.:108ml
3cyl.:108ml
4cyl.:106ml
5cyl.:107ml
6cyl.:108ml

「数値化するとよく分かるのが、1mlって意外に多いんですよ。」

洗浄後、全体的に噴射量が増えた事がよく分かります。
噴射圧・通電時間・パルスに対して、ノズルは素直に噴霧します。
通路や、バルブ開閉機構に汚れがあれば、噴射量は減ってしまいます。

ECUが指示した噴射時間に対して、狙い通りの噴霧を実現出来なければ
燃調が薄くなります。
薄い場合は、空燃費補正が入りますが、常に補正状態が続きますので宜しくはありません。

車の健康状態を診断するのには様々なツールも必要になりますね。

当社では、ASNUというブランドのツールを用いて当作業を行っています。
残念ながら、これ単体の作業というのはお受けしていませんが、セットメニューとしては設定しています。
そのメニューが STAGE3メンテナンスです。
ぜひお試しあれ。
(車種と、装着ノズルによってはノズルを施工不可能な場合もあります)

関連記事