旧い車を完調にする為の重要項目です
只今車検でお預かり中のクラシック・ジャグァーに点火性能を安定させる為に
V-UP16を装着しました。
装着場所は、なるべく目立たない場所に。
こっそりと、ひっそりと、良い仕事しています。
現代の車とは異なり、あらゆる箇所での電圧降下を起こします。
それらをなるべく改善しつつも、スタータモータ作動時はどうしても電圧降下は拭いきれません。
3.8リッター直6エンジンですから、セルモータの必要とする電力も強力です。
冷間時のセルモータ作動時に、火花が弱いと始動直後にスパークプラグにくすぶりが発生し、
それの繰り返しによるエンジン不調・不安定感を感じていました。
V-UP16を装着すると。。
電圧降下が発生し易い状況においても、常に16ボルトを供給するため、バッテリ電圧に影響を
受けること無く、確実な点火を約束します。
ここがV-UP16の優れた点なのです。
リレー回路とは異なります。
昇圧回路なのですね。
アナログな車には、アナログな診断機を用いてチェックします。
エンジン点火波形や、点火供給電圧・点火タイミング・最大進角・シリンダバランスなどなど
エンジン調整をする中で必要な情報を数値化します。
コイルの供給電圧はというと。
アイドリング時のイグニッション電圧です。
「14.04V」
今でこそステージ1メンテナンスと呼んでいますが、その前身となる整備を
20年以上前に施工しています。
その恩恵が未だ効いています。
必要にして十分な電圧です。
ここにV-UP16が加わると。
ご覧の通り、昇圧済みの高電圧を実証しています。
始動性がすこぶる良くなりました。
スタータスイッチをチョンっと押すだけでストレート6がブルンっと目覚めます。
キャブレータの定期メンテナンスも行います。
SUキャブは、サクションダンパー部の動きが非常に大切です。
内部は黒ずんできますので、きれいに洗浄し、新しいダンパオイルを補充します。
お客様からのリクエストの多いV-UP16は、旧い車にも十分その効果を発揮します。
ちなみに、供給電圧が低ければ、高性能コイルも、プラグコードも、プラグも点火に関する
すべての部品の性能は活かせません。