スタッドレス装着年内ぎりぎり間に合いました

アバルト500のお客様からご注文を頂きました、スタッドレスタイヤ+アルミホイールセットが
年内ギリギリのところで納品・取り付けが完了しました。

スタッドレスタイヤは夏用タイヤよりも単価が高い為、出来る限り小径での装着が出来る様に
ご案内しています。インチダウンですね。
柔らかさが命とも言えるスタッドレスタイヤですので、減っていなくても3年のスパンで交換する事が
望ましいですから、大径をチョイスしてしまうと今後のタイヤ交換がお財布に厳しくなります。
(3年というのはこの地域での使用を想定した推測です)

と、いうわけで今回は15インチを選択しました。
使用するホイールはOZとsparcoのコラボレーションブランド スパルコホイールです。
6種類のデザインの中から、DRIFT を選択しました。

ノーマルホイールは17インチが装着されています。
タイヤサイズは205/40-17ですね。
夏用のホイールも変更を思案中ですので、純正ホイールは余ることになります。
その場合、純正ホイールを冬用にと考えるものです。
でもちょっと待ってください。
17インチのスタッドレスタイヤを4本購入する場合のお値段と、15インチのホイールセットと
タイヤを購入する場合の価格差は意外と差が無いのでよ。
しかも、数年後にスタッドレスを新調したとします。
その時の出費を考慮すると、簡単に元がとれてしまいます。
う~んマジックですね。
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純正ホイールの使い道が無くなるのは、勿体無い気もしますが、これはこれで正解なのです。

スパルコホイール ドリフトに、ミシュランXI3を組み合わせました。
タイヤサイズは185/55-15です。
タイヤの扁平率が下がる為、乗り心地も良くなり、スタッドレスとしての性能も上がります。
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皆さんが気になるキャリパとのクリアランスはこんな感じです。
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バランスウェイトがキャリパに近くなりますが、ウェイトがキャリパに当たる程ではありません。
小径ホイールは、フィアット500やアバルト500に意外にも似合うのです。
どんなホイールも履きこなすのは、ファニーな500ならではの成せる業ですね。

そして、もっとも重要な事。
それは、取り付け後のホイール増し締めです。
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当社ではもちろんトルクレンチを用いて増し締めを行います。
全数のボルトを規定トルクで締め付けた後は、試運転を行います。
その後、もう一度最終締め付けを確認する為、トルクレンチで増し締めを行います。

当社で、シーズン毎のタイヤ付け替えをお任せいただいている方々は、
タイヤ付け替え後に、試運転~増し締めを行っているこの流れ、よく目にする光景では
ないでしょうか。

自重がかかり、走行する事でホイールとハブに当たりが出ます。
場合によってはその間に、ホイールボルトに緩みが生じる事があります。
そこを確認する為、入念な増し締めを行っているのです。

セルフで、タイヤの付け替えを行う方は、最低限トルクレンチをご利用下さい。
走行中のタイヤ・ホイール欠落の主な原因は、ご自身でのタイヤ付け替え後の締め付け不足です。
大きな問題を起こす前に、トルク管理を行う事は最重要項目ですね。

また、締め付けが甘い場合に必ず真っ先に緩む箇所がどこかわかりますか?
答えは、駆動輪の左側です。
ほとんどの車が右も左も正ネジです。
右に回せば締まり、左に回せば緩みます。
FF車の場合、左フロントは回転運動に対して、ボルトは緩む方向に装着されています。
そのため、すこしでも締め付けが甘いと、走っている間にどんどん緩みます。
恐怖を覚える程の異音が出ますので、その時点で気付けばセーフですが、
高速道路の走行中では、その時点でアウトです。
本当に気をつけましょう!

ちなみに、私が知る中で、左側装着用のホイールボルトが逆ネジの車も有りました。
ロールスロイスやベントレーです。
現代がどうなのかは知りませんが、過去に作業を行った時、何で左は逆ネジなんだろう?
と未だ若い頃に思った事がありました。そういう事なのですね。

今年一年、ありがとうございました。
来年も宜しくお願いいたします。

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