今日のREDPOINT 2017/12/29
パーツチョイスって難しいです。
お客様が、思い込みやネットの話で、「良い」とされていると過信している事って
やはり多々あります。
その部品が本当にその車・お客様にとって「良い」のかどうかはしっかりと見極める必要があります。
今回のご紹介話は、エンジンの現状に対してベストマッチではなくなってしまった部品についてです。
スパークプラグですね。
イリジウムプラグは、中心電極の耐久性が高く、鋭い火花を高圧下でも実現する為
非常に「良い」プラグだと私も思います。
なのですが、装着するエンジンのおかれる環境が完全燃焼から離れるに連れて
その得意とする性能は発揮できなくなります。
イリジウムの場合、電極及び碍子の自己清掃機能が従来のプラグに比べて低い為
くすぶり・かぶり などの状況に陥ると、着火性能は著しく低下します。
今回のプラグは、オイル消費を伴なうエンジンに装着されていたイリジウムプラグです。
ご覧の通り、黒や白の付着物が蓄積してしまっています。
これは燃焼室内にオイルが混入する為、燃え残りが蓄積物となり、電極及び碍子に
溜まっていったものです。
こうなると、自慢の良い火花もかすんできます。
問題を抱えたエンジンには、世の中で高性能とされている物よりも、従来のスパークプラグ
の方が向いていたりもするのですね。